歯科矯正後の「後戻り」を防ぐ保定装置(リテーナー)——費用と使用期間の実態
矯正治療が終わった後も油断は禁物。歯が元の位置に戻る「後戻り」を防ぐ保定装置(リテーナー)の種類・費用・使用期間の目安を解説します。
矯正は「装置を外したら終わり」ではない
歯科矯正の治療期間が終わり、装置を外した後も、歯はすぐに骨と歯ぐきに固定されるわけではありません。動かした歯は元の位置に戻ろうとする力が働くため、この「後戻り」を防ぐために保定装置(リテーナー)を一定期間装着し続ける必要があります。
保定装置の主な種類と特徴
- 可撤式リテーナー(マウスピース型):取り外しができ、食事や歯磨きの際に外せる。見た目も目立ちにくいが、装着を怠ると後戻りしやすい
- ワイヤー型リテーナー(ホーレー型):歯の表側にワイヤーを通すタイプ。耐久性が高いが、装着時にやや目立つ
- 固定式リテーナー(歯の裏側に接着):歯の裏側に細いワイヤーを接着し、自分で外せない。装着忘れの心配がない一方、清掃がしにくく虫歯・歯石のリスクに注意が必要
保定装置の費用相場
保定装置の費用は矯正治療費に含まれているクリニックと、別途費用がかかるクリニックがあります。別途費用の場合、上下1組で3万円〜10万円程度が相場です。破損・紛失時の再作成費用(1個あたり1万円〜3万円程度)も別途かかる点は事前に確認しておきましょう。
どのくらいの期間、装着し続けるべきか
- 治療直後〜1年程度:食事以外の時間はほぼ1日中装着が推奨される期間
- 1〜2年程度:就寝時のみの装着に移行できるケースが多い
- 2年以降:歯科医師の判断で頻度を減らせることもあるが、「一生、寝るときだけでも着け続けるのが理想」とされることも多く、完全に卒業できる時期は個人差が大きい
後戻りしてしまったらどうなるか
保定装置の装着を怠ると、数ヶ月で歯並びが後戻りし始めることがあります。軽度であれば再度リテーナーを装着し直すことで改善するケースもありますが、大きく後戻りした場合は再矯正が必要になり、追加費用が発生します。「治療が終わったから安心」と油断せず、定期的な歯科医院でのチェックを継続することが重要です。
まとめ
矯正治療の効果を長く維持するには、保定装置の装着期間を守ることが欠かせません。種類ごとの特徴と費用を理解し、歯科医師の指示通りに装着を続けることで、せっかく整えた歯並びの後戻りを防ぎましょう。
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